(…ごめんね、おばちゃん)

夜中になって、ボクはねことびらから
おねえちゃんのおうちを
ぬけだしました。
おうちのにんげんは、ボクがかってに
はいっているのをみつけたら
おねえちゃんやおばちゃんを
怒るでしょう。
そんなのはいやでした。

「ちいちゃん、お外に出ちゃだめよ。
 だれか人間のこどもにけがをさせた
 猫がいてね、首輪をしていないと
 つかまってしまうらしいの」

おばちゃんがそう言うのをきいて、
ボクはにぃにのことが
とてもしんぱいになってきました。


ひとりぼっちで歩いていると
突然大きなアミをかぶせられて
身動きがとれなくなってしまいました。
ねこ捕りの人間です。
ボク、もうにぃににあえないのかな…

「…チイ!! 
 くそぉ、チイにさわるなよ!!」

…にぃに?
にぃになの?

にぃに、またボクのこと
たすけにきてくれたんだ……

つかまえられたボクたちは、にひき一緒に
つるんとしたつめたいお部屋へ
いれられました。

どこか、ちかくの部屋から
ぎゃんぎゃんと激しく鳴く
犬の声が、それも何匹分も聞こえます。

床にはなんだかわからない、いやな
においのしみがあって

……でも、ボクはちっともこわく
ありませんでした。


「大丈夫だからな、チイ。
 オレはもう二度とお前を
 ひとりにしたりしないから。
 ずっと、そばにいるから」

にぃにが、そう言ってくれたから。

もどりゅ  まえのぺー つぎいく

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